あなたを思って言ってるの!は他人をコントロールしている!?

以前あったご相談者様のお話しですが、

「娘さんにこうすれば良いとアドバイスをするのだけれど、

 

娘さんはアドバイスの通りにしない」とお困りのご様子でした。

ご相談者様はお母さんなので、

お子さんの事を思ってのアドバイスしたのだけれど、

 

言う通りに娘さんは動かないという事でした。

 

その内容というのは、娘さんは専門学校を考えていて、

どの専門学校が良いのか数校のパンフレットを前に

ご自身の考えをご相談者様に話したそうです。

 

実はご相談者様自身が、同じ職種の専門学校に通っていた経験から、

その頃に色々思い悩んだ事を思い出して、

 

絶対将来的に良い学校が良いと思って、

通った学校と別の1校をお母さんは良く思ったそうで、

 

「こっちの方が良い、こっちにするべきだ」と

娘さんに必死に思いを話したのだと仰いました。

 

娘さんはというと、ご自身でインターネットの情報などで

色々調べているご様子で、ご相談様がすすめた学校ではなく、

 

色々な思いもあって別の学校を考えていると言ったのだそうです。

 

ご相談者様は、「言う通りにした方が、娘さんのためになると思うのに」

と仰って、落ち込んだご様子でした。

 

そして「いつも言う通りにしない、

言う通りにしないから失敗する、

 

いつも私とは違う事をいうので私とは合わない」

という不満の言葉続けて仰いました。

 

その時はもうお怒りのご様子でした。

 

わりと親子にありがちな状況なのだと思います。

 

どうしても親御さんの方が当たり前に年齢を重ねていて、

経験も多い事もあって、アドバイスをしてしまう側面はあるのでしょう。

 

単にお子さんの事が心配だから、

どうにかして楽な人生にしてあげたいと思うことも多いと思います。

 

お子さんへの心配は親御さんからすれば、至極当然のことだと思います。

 

しかし、お子さんの事は心配だけれども、

お子さんの人生を楽なものにしてあげたいけれども、

 

そのお子さんの人生を生きるのはお子さん自身です。

 

親御さんがお子さんの人生を生きる事はできません。

 

「あなたの事を思って言っている」…

は良く聞く言葉だと思いますが、

 

果たして本当に「あなたを思って言っている」のでしょうか?

 

「あなたの事を思っている」ことに間違いはないのだと思います。

 

ですが結果、言う通りにしないのはおかしいと思ったり、

言う通りにしないから失敗するという概念が

 

自分を苦しめ、相手を苦しめるのだと思います。

 

ご相談者様は結論、「だから娘さんとは合わない」とまで仰いました。

 

どんどん相手の気持ちと自分の気持ちが、すれ違いになっていきます。

 

それどころか心に摩擦が生じて、

行き着く先は相手を信用できなくなってしまいます。

 

「あなたを思って言っている」は

「私の思いを実行しないと許さない」という不満につながります。

 

相手の行動をコントロールしようとする事、

お子さんの人生をコントロールしようとする事につながるということです。

 

親はお子さんの人生を代わりに歩む事は出来ないのです。

 

相手(子どもさん)の話や悩みを聞いてあげて

アドバイスをする場合、

 

アドバイスは相手(子どもさん)の

 

手助けになる一つの選択肢であるという事です。

 

後は現に自分の人生を生きる相手(子どもさん)が、

どう判断するかに任せるという事を、

 

心の片隅に置いておくだけで良いのだと思います。

心理カウンセリングルーム「幸せサロン」では

初回おためしカウンセリング60分を実施しています。

 

カウンセリングはカウンセラーとの相性が重要です。

まずはおためしカウンセリングでご相談いただき、

しっかりカウンセリングを受けていただいて、

カウンセラーとの相性を確かめていただければと思います。