機能不全家族の一番の被害者は、その家族の子供だと思います。
「機能不全家族」という言葉をご存知でしょうか？
機能不全家族とは、
家庭内に対立や、不法行為、
身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト、
などが恒常的に存在する家庭を指します。
機能不全家庭とも称され、その状態を家庭崩壊、
もしくは家族崩壊と言われています。
機能不全家族の一番の被害者は子供という理由は、
子供は小さければ独立して暮らしていくことは出来ないので、
機能不全家族の中で苦しくても辛くても、
その中から離れて1人で暮らすということが出来ないからです。
子供は生きていくには、もちろん大人の力が必要です。
大人である親が一緒に暮らして、人として生きていく手助けをしてこそ、
子供の日常が成り立ちます。
例えば、親が喧嘩ばかりしている状態が起きたとします。
喧嘩ばかりしている中、子供への配慮がなく、
子供だから親のすることに文句は言えないだろうと、
傲慢になっている状態、もしくは子供の立場が全く気にならない、
無視している状態が続くと、子供の心はどんどん傷付けられていきます。
例え子供の身なりだけを綺麗に着飾っていても、
他人にはその家族が機能不全だという状況が気がつかなくても、
子供の心は傷ついています。
親の喧嘩でのストレスから怒りの矛先が、
弱い立場の子供に向くことで、
子供はいわれのない暴力や暴言にさらされてしまう。
そのような状況は避けたいものです。
親も人です。
もちろん怒ることもあれば、辛く悲しむこともあります。
それは当然のことだと思います。
ついには喧嘩になる事もあるでしょう。
しかし、怒りがおさまらないといって、
子供への傲慢な態度や、無視するなど、
子供を巻き込むことが当たり前ではないということです。
起こっている事柄は当人同士の問題です。
怒りやストレスの矛先が子供へ向き、
子供に対して暴力や暴言は、していいことではありません。
子供は親のことが大好きです。無償の愛です。
居てくれるだけで大好きな存在なのです。
子供が小さい頃は、親に直接反発することも出来ずにいます。
いわれのない暴言や暴力で与えられた心の傷を、
抱えながら大人になっていくことになります。
しかし親がその事実に気づけば、修正が出来ます。
親も子供が可愛いですし、無償の愛に変わりはないのです。
子供に怒りの矛先が向いてないか、
子供を傷つけているのではないかと、まずは気づく事。
「気づく」と「気づかない」のでは、雲泥の差です。
大人である親の考えや態度が、家族として機能するのかどうかの鍵を握っているのです。
ですので機能不全家族の一番の被害者は、その家族の子供だと思います。
家族として機能しているということは、
親も子供も、人として尊重しあえている。
というところにあるのではないのでしょうか。
弱い立場を利用したりされてはいないか、無償の愛を汚されてはいないか。
基本的な人としての尊厳を大事にするということだと思います。
人生にハプニングはつきものですが、その時の対応はとても大事だと思います。
そして機能不全家族の中、
傷ついて育ってしまうと、大人になってから、
自分の意見を言うことが出来ずに、人の意見に左右されてばかりでつらくなったり、
つらいことがあっても助けて欲しいとSOSを出すことに罪悪感を感じてしまったり、
自分がダメな人間なのだと自分を責めてしまってどんどんつらくなってしまいます。
生きづらさを感じながら毎日を過ごしていると、ついには心も体もまいってしまいます。
心も体もまいってしまわれることがないように、
今生きづらさを感じていらっしゃる方には、
心も体も安心して、
自分が自分らしく幸せを感じて毎日過ごすことが出来るようになる、
カウンセリングを行なっています。
幸せを感じたい方、自分軸で過ごしたい方は、
是非、当カウンセリングルームにご相談ください。
